【中国・桂林に行ってきました】
投稿:絵師 村林由貴
お久しぶりです*
今日の投稿は、最近の出来事として【桂林に行ったごと】と、
次の投稿にて、【襖絵完成の目標について】大切なお知らせをお伝えしたいと想います。
****
桂林
****
2014年11月6日。
私は中国・桂林へ行ってきました。
「桂林山水甲天下(桂林の山水は天下一)」。
“まるで水墨画の山水風景” とも言われる地。
その景色を自分が絵に描きたいというより何より、
“古人がどんな景勝の地を想い眺め描いたのか。”
この眼で見て、少しでも知りたいなと想いました。
山水風景を眺めゆく “漓江下り” では、桂林から陽朔までの83kmの道のりを約4時間半かけて船でゆっくりと進みました。
私が行った時は、小雨と中降りを繰り返す天気…!
雨風に立ち上がる霧は、山を覆ったり、離れてそれを讃えたり。
もしくは山が息深〜く吐き出した塊が、空中にほどけるようでした。
尖っている山、角張っている山、円みを帯びた山、穴の空いた山…。
日本にはない景色。
一山一山、表情様々に聳え立ち、連なったり抜きん出たりしたりしながら、粛々と在りました。
私の方は船の上で、風に折りたたみ傘がひっくり返ったり、ジーンズが雨でびしょびしょになったりしながらも、巡り会う景色に心はすっかり惚れ込み眺めておりました。
今まで山水画を観ても、「図」という枠から歩み寄れない感じがありましたが、今は以前より、そこに流れる空気や山肌を想起出来るような気がして、なんだかそれだけで幸せで…。
まずはそれだけでも、行って良かったなぁと心から想っています。
↑ 20元札の風景を背景に、現地ガイドさんに撮ってもらいました♪