退蔵院方丈襖絵プロジェクト Taizo-in Hojo Fusuma-e Painting Project

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【ご報告】

 

この度、退蔵院方丈襖絵プロジェクトが 平成30年度 文化庁長官表彰のひとつに選ばれ、

3月18日に表彰いただきました。

「襖絵を制作する過程を通じて、若手芸術家の育成と伝統技術の継承を合わせて行う取り組みは、

現代社会における文化支援の在り方を提示している」と高く評価いただいたことによります。

 

私は絵師として携わり、

退蔵院の皆さまをはじめ職人さんや関係者の方々の想いを感じてきて、

団体での本表彰をとても嬉しく思います。

 

発案者の松山大耕副住職がどれだけ強い想いをもって立ち上がったのか。

お寺さんの寛大さや、プロジェクトの持つ意義。

職人さんたちの姿。集まった皆さんの願い。大切なつながり-。

あらためて感じます。

 

4月には、プロジェクトが始まって9度目の春を迎えます。

 

長きに渡るプロジェクトとなる中、

私を信じ絵師を任せてくださる退蔵院の皆さま、

ご支援ご協力いただいています職人さんや関係者の皆さま、

見守ってくださる皆さまにこの場を借りて心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

 

本表彰をいっそうの励みに進めて参ります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

絵師:村林由貴

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【ありがとうございました】

12月9日をもちましてヴァレンティノ銀座での展示は無事終了いたしました。

 

ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

また、温かいお心遣いと貴重な機会を下さったヴァレンティノの皆様、心より感謝申し上げます。

 

新たな出会いに刺激を受けたり、作品を通じて多くの方と再会できたりと、嬉しいことがたくさんありました。(初日は緊張して全然喋れず、たじたじの自分だったのですが・・汗。。)

まるごと全部、素敵な経験です。

 

7年半前にお寺に来て、”さぁ墨でどうやって表現していこう?” と模索し、住み込みのお部屋に描いていた襖絵が、時を経てこのように繋がってゆくなんて思ってもおりませんでした。

不思議さと喜びを感じつつ、” 頑張りなはれ~!”と背中を押されている気持ちです。^^

 

写真は出品していた襖絵「龍と鳳凰」の裏面に描いた、「梅と鷲と混沌と」(2011年制作)。

今後の制作もお楽しみに、引き続きよろしくお願いいたします。^^

 

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【展示のお知らせ】

本日11/27(火)から12/9(日)の間、ヴァレンティノ銀座店にて開催されている

期間限定TKYコンセプトストアにて、作品を2点展示いただいております。

ヴァレンティノのファッションの世界とご一緒に

能面師さん、漆芸家さん、蒔絵作家さん、写真家さんなど様々な分野における作家さんが

参加されており、とても刺激的な空間となっております。

このようなご縁をいただき本当に嬉しいです。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

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展示期間:11/27(火)~12/9(日) 10:30~20:30( TKYコンセプトストア開催期間 )

開催場所:ヴァレンティノ銀座 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX

▽ヴァレンティノ銀座 TKYコンセプトストアについて

https://www.valentino.com/ja-jp/tky/ginza-store

▽展示中の作家紹介

https://www.valentino.com/ja-jp/tky/artisans

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本展は無事に終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

4Fにて展示中 「龍と鳳凰」 2011年に制作

 

ヴァレンティノの皆さまのご尽力で、壁面に鏡を設置し「龍と鳳凰」の裏面に描いた

「梅と鷲と混沌と」2011年制作 もご覧いただけるようになっております。

 

3Fにて 「日常の至福」 2011年制作

 

↑こちらは作品を運び出す前に撮ったもの。会場にて近くから撮り損ねたので > <

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【鷹と鷲の練習画】

退蔵院方丈襖絵72面の制作に向けて、

2017年の2月からは、原寸大の大下絵づくりに挑んでいる。

 

プロジェクトが始まった2011年、言いわたされた画題は「五輪」であった。

「 ” 五輪 ー 地・水・火・風・空 ” その5つの部屋の襖絵を描いてほしい。そして方丈(本堂)のすべての襖絵を眺めると、全宇宙を感じるようにー。」と副住職から告げられた。

 

壮大なテーマだ。心が奮い立ち、みなぎる。

それからずっと、抱いてきた。

***

 

さて、現在。

一部屋ずつ大下絵に挑みながら、苦戦は勿論、けれどその末にヒラリと世界を覗かせ進めている。

 

そんな中、あるモチーフにおいてフツフツと煮えそうになっていた。

何回やってもうまくいかない。月日はすぎていく。

悔しさと泣き面と暗中模索にパチンと弾けそうになる。

 

こういう時は緑を見に行く。

花は優しい、そして強い。緑の空気はいつだって心地いいな・・。

 

アトリエに戻った。

 

ふむ。今は一旦このモチーフから離れて、別のお部屋に登場する子たちを練習しよう。

近づきたい子たちは沢山おるのだ!

 

という訳で切り替えて、「鷲と鷹の練習画」を描いた。

***

 

鷹や鷲たち。

5年前に雀の練習画を描いたのが懐かしい。(https://ysdaki.exblog.jp/18780548/)

同じ鳥類と言っても、姿かたちも違えば表したいことも全く違う。

何をもってこの子たちを選び、生み出すのか。その精神が表現の源となっていく。

 

広げた真っ白な紙。

木炭で下描きしては、早く生かしてあげたい!って思う。

待っててね、すぐに立ち上がらせてあげる。

 

 

 

生きろ、生きろ、勇ましくあれ。

自分の心か鷹の心か。いや、共になるがいい。

 

最初は鷹を描いていたけど、いつの間にか 「描きたい!」 が膨れ上がってデカい鷲も生まれた。

それもまたよし!笑

 

襖絵に浮かび上がる子たちは、この子たちの子孫とも言えるなぁ。

きっと今より凛とした姿で。広い世界へ在れ、と呟く。

 

さぁ、あと少し。描き上げたらもう一度大下絵へ向かおう。

次へ次へと、描いたものが背中をおしてくれるんだ。

 

 

2018年秋 村林由貴

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【2018年 春】

絵師としてお寺の門をくぐってから、8度目の春を迎えました。

今年の桜は開花が早く、今ではあちらこちらの木々に柔らかな新芽が光を受けとっています。

 

さくらー。

春の桜は毎年の景色や心もちを思い出し、そっと記憶をたどる存在に。初めて退蔵院のしだれ桜を眺めた時の、美しさと衝撃と漲る決心とが、風とともに何度も流れてくるようだ。

 

*

 

ちょきちょき。ビーっビーっ。

ハサミで切ったり、テープをのばしたり。

 

アトリエでは黙々と紙をつなぎ、襖4面分と同じ原寸大の大紙をつくる。

この作業をしていると、大学院時代の工程と重なってふと心がほころんでくる。

 

エプロンや靴下の裏についた墨のあと。

休憩の時、下駄でカランコロンとする少しの散歩。

 

絵を描くということと共にあるのが嬉しい。

そんな実感が、静かにふつふつと湧いてくる。

 

*

 

さて、昨年の春から退蔵院方丈襖絵の構想を具現化すべく、上に述べたような原寸大の大下絵を

描いていっております。

 

小下絵だけでは、実際に使う筆も違えば表現もかわり、身体的な動きを伴うため完成図が想像しきれない。私自身、とってもとっても未知の景色だ。

 

だからひとつひとつ、原寸大で描いて感触を掴みながら調整してゆく。

 

その過程には没頭して描き続ける時もあれば、打ち出してみたものの、これは違う!!と真っ白にしきり直すこともあり。

副住職やプロデューサーの椿昇先生にご意見をいただき、自分だけでは気づなかったところにハッとしたり。

 

ブラッシュアップ ブラッシュアップ!!

全ては生きた絵を存在させるために!!

心も身体も鍛えねばならんと強く思う日々です。

 

引き続き、まずは大下絵に挑みながら、今を大切に歩んでゆきたいと思います。

 

*

(画像については今回、私のカエルくんメモから載せました。

彼らはふとした日記の様に、私の話し相手の様に登場します。)

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2018年 春

絵師・村林由貴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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