【「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」完成&特別公開のご案内】
2011年春に始動した「退蔵院方丈襖絵プロジェクト」。
2022年5月8日。約11年の時を経て、
絵師・村林由貴が描く76面の襖絵「五輪之画」が奉納されました。
これを記念し、年末年始に特別公開を行います。
■退蔵院方丈襖絵プロジェクト 退蔵院・壽聖院 特別公開
村林由貴が描く禅の世界
日程|2022年12月24日(土)ー2023年1月9日(月・祝)
《ご注意事項》
※現在、村林の作品は退蔵院方丈に設営されておりません。
※上記の日程が期間限定、初の公開日となります。
※壽聖院は、通常非公開のお寺です。
本特別公開の詳細については、
秋頃にお知らせできるよう準備を進めております。
年末年始の寒い季節ではございますが
凛とした空気の中、ご覧いただける日を楽しみにしています。
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□退蔵院方丈襖絵プロジェクトについて
本プロジェクトは既存の文化財の保全や、職人さんによる技術・素材の継承、
そして若手芸術家の育成と新たな遺産を残すことを目指し、発足されました。
絵師はお寺での住み込み生活や修行経験を重ね、禅の理解を深めつつ、
方丈の襖絵76面による「五輪之画」の構想・制作に挑みました。
年末年始の襖絵公開期間では、
退蔵院の方丈襖絵「五輪之画」と玄関絵「鳳凰図」を。
壽聖院では2013年までに村林が描いた、本堂・書院2部屋の襖絵をご覧いただけます。
どうぞお楽しみに、お待ちくださいますと幸いです。
退蔵院 壽聖院 村林由貴
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やっと、この様にお知らせできる日が来て嬉しいです。
長かったような、でもそこには様々な時間が含まれて、
気がつけば11年というような気がしています。
2022年5月7日は方丈5部屋の襖絵に、描き上げた証である印章を押してゆきました。
夜8時。静まりかえった方丈に時折家鳴りだけが響く中、最後の押印を終えてー。
内陣に向かい、手を合わせました。
今は振り返る間もなく、公開に向けての準備を皆さんと一緒に進めています。
感謝や祈り、経験や想いは絵とともに伝えられますように。
その日が迎えられるのを楽しみにしています。
村林由貴